ゴミ屋敷片付け 横浜市 廃棄プラスチック、海洋ごみ
先日あんしん回収がお伺いしたのは、横浜市にある1LDKマンションの”ゴミ屋敷片付け”でした。
ご依頼頂いたのは、40代の男性で、大家さんから今月中に片付けなければ退去を言い渡されたため、とのことでした。
あんしん回収ではこれまで数多くのゴミ屋敷の作業を承っております。
ゴミの種類はその現場により、様々ですが、どの”ゴミ屋敷”にも共通して言えるのは、多くの”あるもの”が必ずといっていいほど、どの現場にも散乱しているということです。
その”あるもの”とは、今まさにテレビやメディアでほぼ毎日のように取り上げられ、世界中で大問題となっている”廃棄プラスチック”の原因となる、”ペットボトル”などの”プラスチック製品”です。
今回の現場も、ご多分に漏れず、玄関先から廊下そして部屋の全てに、多くの”ペットボトル”が山のように積みあがっていました。
ご依頼人様曰く、
「自分なりに飲み物の流行があって、気に入ると同じものを毎日飲んで、それにあきると次の飲み物にするという生活を何年も続けてまして、しかも仕事で夜遅くて、朝早いからなかなかゴミ出しができず、気づいたらこんな状態になっていました。
毎日すこしずつ増えてるんで、自分ではこの状態に麻痺してしまってて、それほど気にならなかったんです。。
先日、たまたまテレビをつけたら、プラスチックで海や川がいっぱいになっている”海洋ごみ”の番組がやってまして、最初は、”俺の部屋みたいだな”って思って軽い気持ちでみてたんですが、番組が終わるころには、これは真剣に自分の部屋を片付けなくてはいけないなと気持ちが変わっていったんです。
そんな時に大家さんのほうから、近隣から苦情が来てるので、部屋を今月中に片付けてくれと連絡があったんです。
何年もやる気のなかった片付ですが、この二つの出来事によってようやく重い腰を上げることができました。」
そうおっしゃっておりました。
今回の作業は、2tトラック3台、4名での作業となり、作業金額も通常の1LDK片付けの作業代金のおよそ2倍の金額となりました。
幸運なことに、親切な大家様のお申し出により、ご依頼人様は作業代の半額を自己負担なさるとのことでした。
ペットボトルなどのプラスチック類だけでも、2tトラック1台に積み切らないほどの量がありました。
今回のご依頼人様がおっしゃる通り、廃棄プラスチック”問題は、今世界中で大きな問題となっています。
この4月から本格的に実施された”中国のゴミ輸入禁止措置”いわゆる”チャイナリスク”に伴い、日本でも廃プラ受け入れ業者が大きな影響を受けており、倒産をする会社も出てきています。
そしてまた、その影響の余波は、あんしん回収のような不用品回収業者間にも広がっており、その解決策を見出すことが、この業界のみならず、プラスチックの製造業者やそれを使用する企業、そしてそれを毎日使っている私たち消費者一人一人の今後の大きな課題となっています。
中国は、この度の禁止措置をとるまで、世界中の廃棄プラスチックを資源ごみとして、世界シェアの約6割にも及ぶ量を輸入していました。
世界中の多くの国が、自分たちで消費した後にでるプラスチックごみの処理を、ほぼ中国まかせにしていたのです。日本も然りです。
ニュース、メディアで大きく取り上げられる”中国の公害問題”は、こういったサイクルを何十年も続けてきた当然の結果と捉えるべきではないでしょうか?
そして、この中国の思い切った政策は、企業だけでなく、私たち消費者一人一人の意識改革をもたらす”一石”だったのでないのでしょうか?
”安価で便利、半永久的に使えて、使い捨てしても何の罪悪感もないはずのプラスチック”、だったはず。。そんな今までの私たちの観念を、変えざるをえない現状が既に始まっているのです。
そして、そんな”プラスチックの利点”と思い込んでいた点が、今まさに問題となっているのです。
海洋ごみ
自然に戻ることのない”プラスチック”その性質ゆえ、世界中で増え続ける廃棄プラスチックが山や川に散乱し、そして最終的に海洋ごみとして大きな問題となっています。
【NASAが発表した海洋ごみ流通経路】
マイクロプラスチック、ナノプラスチック
プラスチックは、その性質ゆえ風化され細かくなっても、自然に帰ることはありませ。細かくなったプラスチックは、”マイクロプラスチック”、”ナノプラスチック”と呼ばれるほどの小さな形状になり、微生物の体内に取り込まれ、そしてそれを捕食する魚、しいてはその魚を食べる動物や私たち人間へと、その負の連鎖は続いていくと、多くの生物学者や専門家が危惧しています。
【マイクロプラスチック・ナノプラスチック食物連鎖イメージ図】
人体への影響については、今のところ様々な見解があるようですが、いずれにしろ多くの研究者が好ましくない影響を述べているようです。
そして、こういったプラスチックによる地球規模の危機的状況に、各国が相次いでそれを取り締まる規制を導入しています。
国別プラスチック&発泡スチロール規制リスト
【国連が発表した国別(地方別)規制一覧】
【国連が発表したプラスチック容器排気量主要国一覧】
つい先日開催された先進7か国首脳会議(G7サミット)でも、この”廃棄プラスチック問題”が取り上げられ、”G7海洋プラスチック憲章”がカナダと欧州各国首脳により承認されました。
前述のリストでもわかる通り、各国が足並みを揃え国単位でこの問題に取り組むという状況にはまだまだといったところですが、
国や自治体の動向を待つことなく、企業単位、そして民間単位による様々な取り組みが世界中で広がっています。
【世界の企業によるプラスチック問題への取り組み一例】
【ユニリーバ・ジャパン ベン&ジェリーズ】 ビニール傘をリサイクル |
【ADIDAS/RUN FOR THE OCEANS】 ランニングイベントで募った寄付金で海を保護するためのスキル、知識を養う |
【IKEA】 2020年までに販売するすべての商品から使い捨てプラスチックを禁止する |
【COKA COLA】 2030年までにペットボトル、空き缶を100%リサイクル |
このように、世界中の色々な企業が様々な形で”プラスチック問題”に真剣に取り組んでいます。
今まで慣れ親しんだ”プラスチック”を急に使わなくするのは、国や企業の取り決めなく個人で行うのはとても難しいことだと思います。
そんな中、自分一人でもできる、”エコバッグの携帯”をする人が、ここ日本に於いても増えてきていると感じます。
インドネシアでは、その”エコバッグ”により、わずか12歳と14歳の姉妹が州知事までも動かし、2018年までにレジ袋を撤廃の覚書を取りけるまでになりました。
【BYE BYE PLASTIC BACSを立ち上げたイザベルちゃんと、ワイゼンちゃん姉妹】
ネルソン・マンデラ、ダイアナ妃、マハトマ・ガンジーにのように、人のためにいいことをしたい!その想いから今の自分達にできることとして、この活動を始めたそうです。
純粋な気持ちで自然環境を良くしていこうという試みに、多くの大人も賛同しています。
この素晴らしい”アクション”が、もっともっと世界中に広がるといいですね。
微力ながら、このニュースに感銘を受けた弊社スタッフも”エコバッグ”を持参させて頂くようになりました!(笑)
さて、ご自身で言うところの”海洋ごみ化した部屋”にお住まいだったご依頼人様ですが、後日頂いたお礼のメールに、
「海洋汚染問題をテレビやネットで見るたびに、自分の以前の部屋を思い出し反省しています。
二度とあのような状況にならないように、とりあえずあの日から、ペットボトル飲料を買うのを辞めました。
お陰様で今のところは、ペットボトル1本転がっていません!」
と前向きにご尽力されている様が伺えました。
弊社の作業を通じ、微力ながらご依頼人様のお役にたてたことを、スタッフ一同大変うれしく思いました。
あんしん回収には、このように、横浜市をはじめ、東京、千葉、埼玉の、”ゴミ屋敷片付け”のご依頼が急増しております。
横浜で、”ゴミ屋敷片付け・お家の片付け”をご用命なら、その他の付随サービスも充実している あんしん回収までお問い合わせください!
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