【遺品整理】これって銃刀法違反になりますか!?戦争の時の刀を発見

親が亡くなり、実家の片付けの依頼をしたら、押入れや物置の奥から処分に戸惑うモノが出てくることがある。
親の趣味に興味もないし、手入れもどうしていいかわからないし、面倒そうだから持っていたくない…

例えば「日本刀」。持っていたら銃刀法違反にならないの？　
相続するときどうすればいい？　廃棄はできる？……

お客様の実家の片付けを頼まれました。
カギをお預かりして、片付けていたところ
わー！すごーーーい！！かなり古いものだ！
なんと！戦争の時の刀が出てきました。
（頭の中に○でも鑑定団の音楽が流れました）

お客様に「日本刀が出てきました。」と、伝えたところ
大変驚いて、困惑されてるようでした。
遺族はもちろん、そんなものがあることは知らずに遺品整理を頼んだそうです。
（※あんしん回収は、お客様に頼まれた物以外でも
　お写真や価値のあるもの、金品などが出てきたときは、お客様に確認を必ずしております。）

故人さえ知らなかったのか？仕舞ったことを忘れていたのか？
それとも家を譲り受ける前のものなのか？わかりませんが
実家の片付けをしていたら、日本刀が出来たときなどには、どうすればいいのでしょうか？
そのまま飾っていたら…銃刀法違反になるの？

お客さまからの問い合わせで、
実家の和室の床の間には、
鹿の角に掛けられた日本刀（真剣）が飾られていたのですが買取り可能ですか？や
おじいちゃんの趣味は、骨董品集めだったが中でも
沢山の「日本刀の収集」をしていましたが、買取りは可能でしょうか？
と、お電話を頂いたこともありました。
【あんしん回収】は、様々な美術品などの鑑定も、もちろん可能です。
ですが、日本刀の場合は確認することや手続きがあります。

さて、続きですが、そのまま飾っていたら…銃刀法違反になるの？
答えは・・・・
美術品である場合や、美術品として価値がある場合は、
公式に登録を受けたうえで所持を認められているため、銃刀法違反にはならない。
です。
都道府県教育委員会が発行する「銃砲刀剣類登録証」があれば、公式の登録がされているということです。

ご遺族の方は、日本刀があることも知らなかった為
どうしましょう！と、おっしゃっていましたので
私たち【あんしん回収】は、その登録証があるかどうかを探しながら整理していきましょう。と提案しました。

私たち【あんしん回収】では
丁寧にひとつひとつ紙袋や封筒などの中も、確認してから仕分けをしております。
お片付けに3日で○人分かかると見積もりを出したら　2日でやって人を減らして欲しい。
と、無理なことを頼まれるときがありますが
出来ません。と、お断りするだけではなく、このように丁寧に私たちは仕事をするので、必ず満足していただいてます。
スピードを売りにしているわけではないのです。とご説明させていただいてます。
（何も確認せずに、ゴミ袋に詰めて2階から投げだすような業者が本当に沢山あります。）

あ！脇道に反れました・・・話に戻りますね
刀を相続した、または発見したときは
都道府県教育委員会が発行する「銃砲刀剣類登録証」を探してください。

お客様のお父様は、登録をしていたようで
「銃砲刀剣類登録証」が大事に箱に仕舞われていて、押入れの奥の木箱の中から出てきました。

「銃砲刀剣類登録証」があった場合は
登録証の発行元の都道府県教育委員会で手続きをします。
そのまま手元に置いておくならば、所有者変更の届け出をします。
日本刀を持参する必要はなく、登録証のコピーと所有者変更届出書を郵送で変更手続きが可能です。
（都道府県により郵送で手続きできないところもあるかもしれませんのでご確認ください）

登録証がない時、見つからない時は…
その日本刀がある家の地域の警察署に電話で連絡をしてください。
実家の片付けで、刀を発見した場合に
ご自身が今住んでいる地域ではなく
ご実家の地域の警察署に連絡をしてください。
その際にも、警察署に刀を持ち込むのではなく
まずは、連絡して警察署からの指示を貰います。

地域により連絡方法なども異なると思いますが
警察署が登録の手続きがされていたか、確認をしてくれます。
警察署の確認の結果、実は登録されていた刀であれば
登録証の再交付の申請を都道府県の教育委員会に連絡して発行してもらいます。

確認したが、刀が登録されていなかった場合には
警察署から「発見届出済証」が発行されます。
そのあとは、都道府県の教育委員会に連絡し
定期的に開かれている「銃砲刀剣類登録審査会」がいつ行われるか問い合わせてください。

「銃砲刀剣類登録審査会」で審査を受け
審査を通り登録対象になれば、その日本刀は家で保管しても大丈夫です。
やはり、真剣ですから　面倒だと思われるでしょうが
この手続きは必要です。
ようやく、手元に置いても大丈夫とお墨付きになります。

しかし、審査の結果
教育委員会での登録審査会で登録できなかった日本刀や
このまま持っていたくない。廃棄したい。という場合
警察署に届け出れば無料で廃棄処理もしてくれます。
（その際も、警察署へ電話で確認をしてください）

刀がとても価値のある美術品や骨董品であった場合
廃棄処理しては、貴重な文化財を捨ててしまうことになりますので
まずは、「銃砲刀剣類登録証」の確認をしてください。
登録証があれば売却可能な場合もありますので
鑑定をしてから廃棄をするか、売却するかを考えた方がいいと思います。

今回の遺品整理で
お客様のご実家で発見した刀は、鑑定し買取りとさせていただきました。
（遺品整理とは別途、鑑定料がかかります。）